王様の耳はパンのミミ

伊藤なむあひの小説とか創作に関するあれです

第55回文藝賞に応募し

た( ´ ▽ ` )ノ!!!

 

結局投函したのは締め切り当日、3月31日の土曜日。土日でもやっているという郵便局のゆうゆう窓口とやらに言って当日消印でキめてきたー。

 

構想自体は昨年2017年の秋ごろからあって、そのときは物語機能不全大全ってタイトルでなんなら2万字くらいは書いていてたしむしろ秋の文学賞に出す予定だったんだけど、もう自分の判断でこりゃ面白くないなって全部ボツにした。

 

何が面白くなかったかっていうのはそのときもある程度わかっていて、ストーリーを作りすぎて言葉がストーリーを追うだけのものになっていたこと。書いていて途中で「で?これがなに?」っていう気持ちになってしまったので全て捨てました。冒頭とか、一部よい文章もあったけど。

 

そんでそこからしばらくは別の原稿をやっていたんだけど、このままずるずると暮らしていたら一生長いの書けそうにないなって思って、他の小説を書きながらも前述の通り小説をほぼまったくの別物として再構築していって、実質書いたのは3月あたまからの1ヶ月間。遅筆の自分がよく間に合わせたなーっていう。

 

でもやっぱり、あらが目立つ。例えば『白雪姫前夜』は自分の中でとはいえあのなかの言葉はほぼ100%と言えるほどあの小説内での言葉としては最適なものに磨きあげている。数年後に書き直しても、別物にでもしない限りあれより良くできないと思う。その点今回の小説は、読んでいてまだ何ヶ所かわからないくらいには細かい文章のキズがある。と思う。

 

ただ今は、これだけの長さの小説は自己最長ということとあってサイコーの気分だしこれまで書いたものの集大成とも思えるし、なにより自分で読んでいてめちゃ楽しめる小説になった。書いてよかった。

 

これまで書いてきたものも当然手を抜いてなんかいないし常にそのとき書ける最高のものを書いてきたつもりなんだけど、今回でいうなら書きながら「いま自分が書いているものが文藝に載る」という目線で書くかことができたのはめちゃ良かったように思う。秋には群像に出したいけど、これからあとみっつは短編を書く予定があるので間に合わないかも。

 

そんな感じでなにが言いたいのかっていうと、文学賞に応募するの楽しー!ってこと。また書くよ。

 

 

 

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