王様の耳はパンのミミ

伊藤なむあひの小説とか創作に関するあれです

書いたものから振り返る2023

もうすぐ2023年も終わっちゃいますね。なんかTwitterでみんなが今年を振り返っているのを見て僕も振り返りたくなったので、書いたものから振り返ってみるね。よかったらお付き合いください。

 

2023年書いたものリスト(以下、長いです)


1月上旬

「鹵」…これは、ひさしぶりにとにかくお話の方からじゃなくて言葉の方から小説を作りたいという気持ちで書いた4000字ほどの小説。某えち小賞に出してみたけどそれはもう落ちるよね。気になったらTokyo Morijio Land on Tumblrを見てみてね(はてなのリンクの挿入の仕方、いまだによく分からん)。

 

1月中旬

首チョンパ」…これは実話怪談的なものにチャレンジしようと思って書いたけど、自分のなかからでてくるのは当たり前だけど創作怪談でしかないから断念したやつ。とくにどこにも公開してないです。

 

2月中旬

「ひとっこどうぶつ」…これはねえ、元々は持ち込み用に書いたら指定された字数を大幅に超えてしまいいったんお蔵入りになったんだけど、個人的に自分のなかの新機軸かつお気に入りの作品だったんだよね。それが、縁あって伊藤なむあひ「ひとっこどうぶつ」 | VG+ (バゴプラ)さんに載せてもらえることになってすごく嬉しかったやつ。さらに大幅に字数を削ったんだけど、削った場所や書いてなかった他のエピソードとかまたいつか機会があったら書きたい。

 

2月下旬

「夢街奇譚」…くらなさんのアンソロジー『夢でしかいけない街』に寄稿させてもらった作品で、お題的にみんなかっこよくてちょっと暗い感じのやつを書くかなと思って少し外して書こうと思って作ったやつ。という作者の思惑に反し、読んでくれた人からは「怖かった」的な感想をもらうことが多くて、なかなか面白い。

 

4月下旬

「偽天使偽獄録」を完成…これは創元の長編ホラーの賞に送ったやつ。元々は2年前くらいに書いて中断していたものを、それを包む形で倍以上の分量で仕上げた作品。これについては自分の納得する形にしたいすごく大事な小説で、長く書いてきたなかでも一番くらいに読んでほしい作品でもある。いつかどうにかなるといいな。どうにかします。

 

5月上旬

「予言獣」…紅坂紫さんが主催する『CALL MAGAZINE』から声を掛けていただいたフラッシュフィクション。1000字くらいでどれだけ世界観をぶつけられるか、みたいな気持ちで書いたもので、ネットプリントしてくれた方からの評判も良かった気がする。予言に興味があるのでいずれ長いものも書くと思う。

 

5月中旬

「天国への地図」…小声書房さんで行われた伊藤なむあひ本棚展(!!!)で、対象商品を購入してくれた方にお渡しするためにだけ書いた掌編で、自分の意識表明みたいなつもりで作ったもの。これもかなりお気に入りで、あとからそっと「あれ良かったです」的に言ってもらえることがありとても嬉しい。

 

6月上旬

「おおきなかみさま」…アンソロジーにお声がけいただいて書いたものなんだけど、年末〆切くらいのはずか大幅に先走って書き終えた作品。いずれ披露できるかと思うけど、ポップな感じの小説です。

 

6月下旬

「人魚の短編ふたつ(書きかけ)」を完成…これもいずれ披露できるかと思う系の小説で、ポップで少し怖い感じ。

 

7月中旬

「椿桃、永遠に」…なんと、『文芸ムックあたらよ創刊号』に併せて企画されたあたらよ文学賞にて優秀賞をいただいた作品!書き終えたときに、「いいの書けた!」という手応えがあり、まあ受賞しないかもだけど気に入ったのが書けたからええわ、がはは!と思っていたら受賞しました。ありがとうございます。懐が広い。腸にまつわる不思議な小説です。

 

7月下旬

「黄金の川のほとりで」…これは逆に、書き終えたときは「うーん、なんかピンとこない…」と思っていたんだけど、時間をおいてから読み直して中身も書き直したらかなりのお気に入りになった作品。これはどうしてもかっこいい組版で読みたくて黄金の川のほとりで | 人格OverDriveさんにお願いして載せてもらいました。かっこいいから読んで。寂しくて、少しだけ優しい小説。

 

8月中旬

「ミルルの生き地獄」…これも書き終えたときに手応えがあった小説。少し時間を置いてから書き直してパワーアップさせたらどこかに出します。バシッと決まってる。はず。

 

8月下旬

「蠕動する町」…夢野久作にまつわる公募に出した掌編。内容は気に入ってるけど字数等の制限で100%にできなかったからいつか直したい作品。

 

10月下旬

「エンジェル・メーカー」…bfcに応募したけど落選した掌編。これもかなり気に入っている(賞やコンテスト等の結果と自分の気に入り度は本当に関係ないよね)。タイトルに引っ張られちゃったのか、読み直すと設定が若干揺れてる(?)ところがあるので大幅に書き直して何かに出したい。

 

*追加①:11月12月は、7年前に物理ノートに書いてそのままになっていた長編を、データに清書してるよ。2月に写し終えて、そこから加筆して、たぶん250-300枚くらいの長編に仕立てる予定。

 

*追記②:もうひとつ忘れてた!書いたのは今年ではないけど来年2月に刊行予定の『零合』の第二号に掲載される長編(のうちの第一回)の大幅な改稿を、夏にめちゃくちゃ字数を減らして、冬に細かいお直しをしたよ。伊藤なむあひ史上最高にエンタメしてるはずなのでこれも楽しみにしててね!

 

以上です!

2023は、とにかく数を書いてストックしようと思っていた年なのでかなり達成できたんじゃないだろうか。

 

2024はこれまで書きかけの長編を仕上げて、ハヤカワSFコンテストと日本ファンタジーノベル大賞に出すこと、零合の連載が始まること、書いたものを本の形にして届けること、あと読むことに重点を置く予定。

 

公募はなるべく自重して、そっちにエネルギーを割かないようにしたいけど、たぶんいくつか出しちゃうんだろうな…。

 

そんな感じで、長々とお付き合いいただきありがとうございました。2023は書いたものを読んでくれてありがとうございました。読んでなくても興味を持ってくれた人もありがとうございます。2024も伊藤なむあひとその作品ををよろしくお願いします!

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