王様の耳はパンのミミ

伊藤なむあひの小説とか創作に関するあれです

思考の構築

前に書いた小説を読み返して、自分はどういうつもりでそれを書いたんだろうと悩むことがよくある。今書いている連作もそうだ。

 

例えば『オルタニアvol.1 現実以外』の載せた『アルミ缶のうえに』。この前読んでみたら自分で驚く部分とか不明な部分が結構な箇所あって、どうしてこういうことが起こるのかを考えてみた。

 

普段の思考は1段目なんだと思う。それを地面(何も考えていない頭)の上にポン、と置く。いらなくなったらどかす。安定してそうならその上に次の思考を乗せる。バランスがあるので1段目より面積の狭いものを乗せる。1段目と2段目は凹凸みたいのでくっついてる。

 

そうやって塔みたいに段々と重ねていく。上に行けば行くほど、下がないと乗せられないなんかややこしい変な形のものが乗っていく。それはいきなり1段目に置いてもすぐ転がったりして安定しないものだ。

 

そうやって完成した塔は完成するが完成するとその塔は自分で崩す。次の塔を建てるのに邪魔だから。土地はそんなにないのだ。

 

しばらくして違う塔を使っているときにふと前の塔のかけらが目に入る。上の方の部分が地面に転がっている。変な形で、とても使い物にならないように見える。

 

多分そういうことなんだろうなって、頑張って考えてみたけど本当かどうかは知らない。

 

 

SF雑誌オルタニア vol.1 [現実以外]edited by Sukima-sha

SF雑誌オルタニア vol.1 [現実以外]edited by Sukima-sha

  • 作者: 大滝瓶太,米田淳一,ろす,淡波亮作,波野發作,伊藤なむあひ
  • 出版社/メーカー: 電子出版アシストセンター
  • 発売日: 2016/10/27
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